NFTFi「MetaLend」がPanteraCapital主導で500万ドルの資金調達に成功

P2EのNFTを担保に預けながらゲームをプレイすることができるMetaLendを紹介します。
あどまん 2022.04.25
誰でも

NFTのレンディングサービス「MetaLend」がシードラウンドで大手VCのPanteraCaptital主導で500万ドルの資金調達に成功しました。

Pantera Capitalの他にはCollab+CurrencyやMetaLendの最初の公式ギルドパートナーであるギルドコミュニティAncient8などが含まれています。

今回はまだシードラウンドでプロジェクトの詳細もまだ殆ど出ていないMetaLendですが、僕が以前紹介したSwimLeapにも参加しているPanteraCapitalが主導で資金調達を行なっていたので気になりました。

MetaLendとは

このプロジェクトは、NFTを預けて担保にすることで、ETHを借入できます。

現在は「Axie Infinity」のみ対象となり、Axieを担保にすることで最大30%までETHを借りることができ、それを超えてしまうと担保にしたAxieが精算されます。
※今後2~3ヶ月以内にPolygonベースのゲームにも対応予定

MetaLendは現在ベータ版で、第2四半期に正式ローンチされる予定です。他のNFTレンディングプロトコルと異なる点は、プレーヤーが担保として使用するNFTをゲームで利用して稼ぐことができるので、効率的にNFTを活用することができそうですね。

また、最大LTV(Loan-To-Value)はNFTのアセットカテゴリー(例:Axie Infinity)ごとに設定され、最初はMetaLendが設定しますが、最終的にはガバナンスにより各NFTのLTVが決定されるようです。

Axie評価エンジン

Axieの価格を評価する仕組みは、Axieの取引からリアルタイムで学習する「K-Nearest Neighbor Classifier」というものを利用しており、この評価エンジンは、販売済みまたはリスティングされている類似のAxieを識別することによって担保価格を設定します。

類似のAxiesを特定するために使用される特性には、

・Axie Class
・Breed Count
・Body Parts/Cards
・Purity
・Last Sold Time
・Last Sold Price

上記項目を元に価格が決定されます。

精算方法

借り手が最大LTV(借入限度額)を超えてしまうと精算されます。

借り手が借入限度額を超えた場合、MetaLendは直ちにその担保を10%の清算割引で販売するためにリスティングします。プロトコルは、借り手が最大LTVの閾値を下回るために必要な最小限の担保を売却します。

例:ユーザーがAxieを50体(総額10万ドル)担保に預けてる場合、最大LTVが30%なので、最大融資額は3万ドルになります。

しかし、Axieの相場が下がり、担保の価値が10万ドルから6万5千ドルになると、最大融資額を500ドル上回ります。担保の価値が下がると、借り手はMetaLendから通知が届きます。借り手がローンの一部を返済しないか、担保を追加して30%以下に戻さなければ、プロトコルは30%の閾値を下回るために必要な最小数のAxieを販売します。

この場合、プロトコルは1つのAxieを1000ドルで売り、それをローンの水増し分の返済に充てます。この場合、ローンは19000ドル、担保価値は64000ドルになります。借り手は、希望すればローンの残りを全額返済し、担保を取り除くことができます。

MetaLendは、ユーザーが最大LTVのしきい値に近づくと、メールなどで通知してくれるため、気づかない内に精算されるようなことが避けれるので良いですね。

MetaLendを利用するメリット

MetaLendは担保資産を活用して(例えばゲームプレイで)利回りを生み出すことができます。Axieでは、すべての担保を借り手のRoninウォレットからMetaLendのRoninウォレットに転送する必要があり、これが借り手のVaultアカウントとして機能します。

ここが結構肝になっていて、MetaLendで担保にしたNFTをゲームで利用することができるので、担保として預けつつも、ゲームで利用もできるということです。

他のレンディングプロトコルだと、NFTを預けてしまうと保有しているNFTを使うことができなくなりますが、このMetaLendではその課題を解消されているのは良いですね。

Supplying Assets

MetaLendでは、ETHを「lending pools」にステーキングすることで利息をもらえます。

この流動性プールに入ったETHは融資に使用されます。プールに資金を追加すると、貸し手は自分の預金を表すmTokenを受け取り、獲得した利息を追跡することができます。(貸し手には借り手の利息の85%が支払われ、15%がプロトコルに支払われる)

借入又は流動性の提供でトークンのエアドロの可能性もあり

MetaLendは現在トークンの詳細が出ていないものの、将来的にローンチする可能性は高いと見ています。

IDOやプレセール等も行われる可能性はあるかもしれませんが、この手のプロトコルがトークンをローンチする場合、早期貢献者への配布分も用意しているケースが多いです。

そのため、現在ベータ版をローンチしているMetaLandを今から利用しておけば、トークンリリースのタイミングで恩恵を受けるかもしれないため要チェックです。

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