Astar Network上の新規プロダクトをレンディング機能を活用して効率よく運用しよう
Starlayを活用することでKaglaを効率的に運用することができます。
今回は実際に行っている運用方法を共有したいと思います。
先日のニュースレターでは今月にAstar Network上で15~20ものプロダクトがローンチされるとご紹介しました。(AstarSeason到来しそうなので4月にローンチ予定のプロジェクトをまとめてみた)
現在のTVLはすでに1.56B(約2,000億円)もの資金が入っており、全エコシステムの中だと13位に位置しています。
プロダクトが6つしかないにも関わらず、このTVLは他のチェーンと比較しても非常に高い数値であることがわかります。
一番右の数値はMCap/TVL Ratioという指標で時価総額÷TVLで算出されたものになります。この数値が低ければ低いほどTVLに対して時価総額が過小評価されており、Astarは上位のエコシステムだと最も数値が低い状況となっております。クラウドローンでロックされている資金もdApps Stakingにステーキングできるため、その資金がTVLに上乗せされているとは言え、過小評価されているのがAstarの現状となっています。
そんな状況の中、今月に15-20ものプロダクトが控えているため、更なる資金流入が見込まれると考えるのがごく自然です。
今回はレンディング機能を活用して効率よく運用する方法を共有しますので、ご参考にして頂けると嬉しいです。
今回活用するプロダクト
Starlay Finance
Starlay Financeは、Astar Network上でトークンの預け入れ/借り入れを行うレンディングプロトコルです。
ASTRやステーブルコインを預けたり、借り入れると利息としてガバナンストークン$LAYを貰えます。
稼動から1ヶ月足らずでTVL$400M、借入金額$250Mに到達しており、TVLはdApps Stakingに次ぐ2番目の多さです。
Kagla
Kaglaはステーブルコインに特化したDEXです。
UniswapやArthSwapのような一般的なDEXとは異なり、ステーブルコインのペアをより小さなスリッページと手数料でスワップすることを目指しています。Curveのフォークのようなプロジェクトで、現在はステーブルコインを預けることで利率100%ほどリワードを受け取ることができます。
3Poolに任意の通貨を預けることで3KGLを受け取ることができ、この3KGLをステーキングするとガバナンストークン$KGLを獲得できます。
レンディングを活用した運用方法
今回の運用におけるポイントは3点です。
①Astarは極力崩さない上で運用することが目的
②Starlayのレンディング機能を活用してステーブルコインを借入し、借りたステーブルを再度預けて債権トークン(IToken)を受け取る
③Starlayで受け取った債権トークンをKaglaで預ける
①Astarは極力崩さない上で運用することが目的
まず前提として現在保有しているASTRの枚数はできる限り減らしたくありません。というのも、新規チェーンにDappsが増えていくとネイティブトークンが伸びやすい傾向があるので出来れば保有しているASTRを崩さないことが理想です。
今回も素直な反応お願いします。
なので、保有しているASTRを減らすことなく新規でお金を調達するのが望ましく、そこで活用できるのがStarlayです。StarlayはASTRを担保にすることでステーブルコインを借り入れできます。
②Starlayのレンディング機能を活用してステーブルコインを借入し、借りたステーブルを再度預けて債権トークン(IToken)を受け取る
以下、Starlayのまとめです。
入金
・入金するとLayトークンが利息として貰える
・ASTRの入金額に対して40%の金額を借入できる(ステーブル入金の場合は80%)。
100USDTを入金した場合、80USDTを借りれる。
・ステーブルコインを入金すると債権トークン「IToken」が貰える。
DAIであればIDAI,USDCであればIUSDC
借入
・入金の40%を借入できる(ステーブル入金の場合は80%)。
・借りた資金を活用し、Kagla等の他プロダクトで運用できる。
レンディングのやり方は非常に簡単で
①「Deposit Markets」にASTRを入金する
②「Borrow Markets」で借入したいトークンと金額を選択して借りる
③借入したステーブルコインを「Deposit Markets」に入金する
→ステーブルを入金すると同額の債権トークン「IToken」が貰える。
注意点として借入金額上限まで借りてしまうと「Heatlh Factor」が低くなってしまいます。ASTRの価格が落ちると担保金額に対して借入金額の割合が増えてしまい、Heatlh Factorが1を下回ると精算されるので少し余裕を持って借りるのが理想です。
僕の場合は上限の60%ほど借入しており、Heatlh Factorは青色ゾーンを維持しているのでまだゆとりがあります。
今回はDAIとUSDTを借入したので、Starlayから「IDAI」と「IUSDT」を受け取りました。
③Starlayで受け取った債権トークンをKaglaで預ける
さて、次はStarlayで受け取ったITokenをKaglaに入金です。
Poolsから入金したい債権トークンを選択するだけでOKです。今回僕はIDAIとIUSDTを受け取ったのでこの2つを入金しました。
ステーブルコインをDepositすると入金した同額のI3KGLというトークンを手に入れることができます。このI3KGLをさらにステーキングすることでAPR100%ほどでガバンストークンKGLを獲得することができます。
注意として、Starlay 3PoolにlTokenをデポジットするとStarlayでの担保が減ります。また、lTokenをウォレットに保有していると$LAYの報酬が発生する一方で、KaglaにITokenをステーキングしていると報酬の対象外となります。
将来的にStarlay 3Poolにデポジットしてる人もLAYの報酬対象になるようなので、そうなってくるとダブルで報酬を貰えるので良いですね。
レンディングを活用することで効率的に運用できる
以上、僕が実際にAstar上のプロダクトで運用している方法を紹介しました。
現状TVLに対して時価総額が過小評価されていることや、新規チェーンにdappsが増えるタイミングでネイティブトークンの価格が上昇しやすいことを踏まえると極力ASTRの数は減らさないことが望ましいです。
レンディングで借りた資金を使って価格変動するトークンを触ると、最悪の場合損して返済ができなくなる恐れもあるため注意が必要です。
今回は価格変動の起きないステーブルコインで運用するため、まだリスクは少ないかと思われます。しかし、新興プロダクトは常に危険と隣り合わせで、ラグプルリスクはなくてもハッキングで資金を失う可能性があることは常に念頭に入れておいたほうがいいでしょう。
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