Moonbirdsがなぜここまで話題になっているのか分かりやすく簡潔に解説
Moonbirds
Moonbirdsは4/16にリリースされたコレクティブ要素に魅力的なユーティリティを兼ね備えたNFTプロジェクトです。実績のあるチームからリリースされたこともあり、2.5ETHで開始したダッチオークションは一瞬で売り切れとなり、話題を呼んだプロジェクトです。
総数は合計10,000体で、現在のフロアプライスは29.95ETHとなっており、リリースされて以降OpenSeaの出来高ランキングでは1位を記録しています。LANDセールを控えるBAYCやMAYCを抑えて常に1位をキープし続けているので、どれだけこのMoonbirdsが注目されているか分かりますね。
今回はその注目される理由を解説していきます。
運営チームが凄い
MoonbirdsのFounder CEOはKevin Roseという方です。
Kevin Rose氏はRevision3、Digg、Pownce、Milkを共同設立した起業家です。また、TechTVのThe ScreenSaversで制作アシスタントおよび共同ホストを務めていたり、2012年から2015年までGV(Google Ventures)のベンチャーパートナーの経験もある著名人がCEOを務めています。
Kevin Rose氏はMoonbirdsをリリースする前にPROOFというNFTを手掛けています。
ProofのFloor Priceは4/29時点で119ETHを記録しており、このNFTを保有していると限定クラブ「PROOF Collective」へ限定ディスコードへのアクセス権などの特典があり、そこでは有益な情報が交わされていたり、限定のNFTが配られたりしています。
ちなみに、PROOF Collectiveを保有しているユーザーは今回のMoonbirdsもフリーmintすることができました。それだけでも多大な恩恵を得ていますね。
このdiscordに参加しているメンバー1000人の内、BAYCの保有数は817、CryptoPunksは148体など、15万体以上もの高額NFTが集まっているそうなので、参加メンバー自体も非常に優秀な方々が揃っていることが想像できます。
また、他のプロジェクトメンバーにはJustin Mezzell氏がいます。
Justin Mezzell氏はGoogle、Twitter、Paypal、Facebook、Disney等で働いた経験を持つデザイナー兼イラストレーターで、他にも有名な企業に携わってきたメンバーが揃っています。
このような優秀なプロジェクトメンバーだからこそ、ホルダー限定のdiscordにも価値が生まれています。ただのインフルエンサーならここまでの注目は正直浴びていません。
ユーティリティを兼ね備えている
Moonbirdsは単なるアートではなく、ユーティリティを兼ね備えています。
どういうユーティリティかと言うと、前述したPROOF Collectiveに参加することができたり、Moonbirdsホルダー限定のエアドロやNFT調査サポートへのアクセス、その他PROOFイベントやホルダー限定のアートを獲得できる機会も予定されており、120ETHのProofとほぼ同じ?役割を持っています。
また、MoonbirdをNesting(ステーキング)することで様々な恩恵を手に入れることもできます。このNestingは時間の経過とともにランクが上がり、上がれば上がるほどより良い特典を獲得することができるので、Curveのようなveトークンに似ていますね。
一度Nestingを解除するとこれまで蓄積したランクがリセットされてしまうので、最初からロックを促すことによって、希少性を高めることが狙いとなっています。
Moonbirdsでは「Project Highrise」というメタバースを開発する予定となっています。
恐らくNestingを行なっているユーザーやProofを保有しているユーザーにはほぼ間違いなくLANDがエアドロされると思うので、期待したいですね。
また、Proof及びMoonbirdsで発生する収益はコアチームに分配されるのではなく、収益の100%が直接Proof、Moonbirdsの特典やイベントの設定費用に充てられるため、収益が我々ホルダーに全て還元されるところも非常に魅力的です。
PFP(ProFile Picture)としての役割も果たしている
PROOFは会員カードのようなデザインであるため、Twitterなどのアイコンには設定しづらいデザインです。
そのような背景もあり、SNSのPFPとして設定できるように設計されたのがMoonbirdsです。
BAYCやAzuki、CloneXのようにアイコンとして使われることによって、よりコミュニティ力を感じることができるため、「アイコンに設定できるかどうか」は非常に重要な要素だったりもするので、恐らく開発者としてはPFPにも向いているNFTもリリースしたかったのかもしれませんね。
僕もこれみよがしにTwitterのアイコンに設定しました。
”アイコンとして使いたい”が購入理由の70%ほどを占めていると言っても過言ではございません。
COOが脱退したことを受け、価格が下落
最高執行責任者(COO)のRyan Carson氏が4/25に、自身のNFTベンチャーファンド(VC)を立ち上げるためにプロジェクトを脱退しました。
Ryan Carson氏はインサイダー情報を利用して、Moonbirdsの価格が高騰する直前に数十万ドル相当のMoonbirdsを購入したことが引き金となったようです。Kevin Rose氏が、Ryan Carson氏の行為はプロジェクトの内部ポリシーに反するものだと述べたことで話題になり、そのままRyan Carson氏は脱退する形になりました。
このニュースを機にMoonbirdsは約39ETHから数日で約25ETHまで下落し、僕はそのタイミングでMoonbirdsを購入したので正直ありがたいマイナスファンダでした。
スタートアップのファンド獲得の成功事例に
今回のMoonbirdsは資金調達としてNFTを活用した成功事例となります。
特に今回のプロジェクトメンバーはWEB2.0で活躍した方々であり、今後はWEB2.0で活躍した著名人がNFTを活用して資金調達を行うケースが増えていくのではないでしょうか。
これまではスタートアップが資金調達する場合、VCから投資を受けることがメインでした。ただ、直近は元Twitter CEOジャックドーシー氏が「Web3.0はVCの所有物」と批判したこともあり、VCによる資金調達を頼らないケースも増えてきました。
これは自分たちにも多くのプラスの影響をもたらしており、VCというバックがいることは安心材料である一方、上場前に安く仕込んだトークンを上場後に我々一般投資家にぶつけてくる側面があることも事実です。そのため、VCに頼らない資金調達方法はある意味健全とも言えます。
コミュニティの概念を広めたBAYC、ストリートカルチャーを取り入れたAzuki、女性の影響力を高めるメッセージ性を持つWorld of Woman、デジタルファッションブランドを確立するCloneXなど様々な信念や方針を掲げるNFTの世界に、コレクティブ+ユーティリティの価値を知らしめたMoonbirdsがこれからどのような活動をしていくのか非常に楽しみです。
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