SOL担保型のステーブルコイン「Hedge」がシードラウンドで370万ドルの資金調達を実施

SOL担保型のステーブルコインHedgeがシードラウンドで370万ドルの資金調達を実施したので、どのようなプロダクトか解説。
あどまん 2022.04.27
誰でも

Hedgeとは

HedgeはSOLを低担保(110%)で預けることで、ステーブルコイン「USH」を借りることのできるプロトコルです。

特徴としては、

・低担保率(110%)の0%金利ローン
・独自のステーブルコインUSHとネイティブトークンHDG
・HDG保有者のプロトコルレブシェア

が挙げられます。

MakerやLiquityら類似サービスと比較すると、Makerは年利が発生し、高い担保率が必要になります。また、Liquityは金利が0%ですが、担保率が変動します(通常時は110%ですが、緊急時は150%になります)。Hedgeは2種類の担保比率のVaultを提供かつ、裏付けとなる資産がSOLのみで低担保で借入可能、金利も0%というプロトコルです。

低担保率(110%)の0%金利ローン

Hedgeは金利0%のUSHローンを提供しています。つまり、一度SOLを預けることで低担保かつ金利ナシでステーブルコインUSHを借りることができます。

SOLを預けてUSHを借りる理由としては、SOLをガチホしたいけど、運用資金が欲しい場合に活用できます。

例えば、1000SOL(10万ドル)を保有しており、将来的にまだSOLが上昇すると考え、まだ売りたくない場合にHedgeに1000SOLを預けて、5万USHを借りることで、その5万USHを運用資金として活用できます。仮に1年後、SOLが2倍の200ドルになった場合、担保のSOLは20万ドルの価値となり、借入した資金は5万ドルのままなので、計15万ドルの価値になっています。

このように担保に預けるトークンは今後も手放すつもりがなく、なおかつ他で運用したい場合に活用できます。

HedgeはUSHとHDGのデュアルトークン制

HedgeはステーブルコインのUSHとネイティブトークンのHDGのデュアルトークンを採用しています。

USH:SOLが裏付け資産のステーブルコインです。

HDG:主にレブシェアトークンです。このトークンをステークしているユーザーは、プロトコル手数料の一定割合を貰うことができます。また、ガバナンスとしての役割も持っています。

HDGの獲得方法
HDGは、以下の方法で獲得できます。
・USHをStability Poolに預ける。
・DEXで流動性を提供し、LPトークンをステーキング

また、HDGトークンの保有者は、

・vaultが開設されたとき
・vaultが閉鎖されたとき
・vaultが清算された場合

上記手数料が発生する度に、手数料を貰うことができます。

シードラウンドで370万ドルの資金調達に成功

このラウンドはRace Capitalが主導し、Pantera, Solana Ventures, Shima Capital, DCM, AngelDAO, Vinny Lingham, SOLBigBrain, Ben Ling (Bling Capital), Tristan0x (Zeta Markets), Matt & Josh (Origin Protocol), Norbert Bodziony (Synthetify), Alfonso (Crossmint), Andriy (Allbridge), Gaingels等有名VCが参加しています。

SOLANA VENTURESやPANTERAが参加しているのは非常に大きな後ろ盾ですね。

Hedge devnetのテストに参加方法

Hedgeは現在devnetで実施することができ、試すことができます。

実際のSOLを使用することはできませんが、参加しておくことでトークンのIDOの権利やエアドロ等インセンティブがもらえる可能性があるので、試しておいて損はありません。

1.ウォレットを接続します。

2.devnet SOLを入手する

https://solfaucet.com/ にアクセスして、2つのSOLを受け取ってください。
TESTNETではなく、DEVNETのほうなのでご注意を。

3. Vaultを開く

Hedgeに戻り、SOLをSOL Vaultに預けます。SOLは取引に必要なので、全部は入れないでください。例えば、2SOLをエアドロップした場合、1.8SOLを預けることができます。

4.USHを生成する

Vaultの借入金額は最低100USHなので、それ以上は必ず持ち出しましょう。この例では120USHを持ち出すことができます。

5. Stability Poolへの入金

現在はdevnetなので、USHでできることはStability Poolに入金することだけです。

USHを預ける額に応じて、HDGトークンを獲得数が変動します。

HDGがある場合は、それらを請求することができます。

6. HDGをステーキングして、USHを獲得する

HDGトークンをお持ちの方は、以下のように預けることでUSHで獲得することができます。より多くのユーザーがHedgeのローンを利用すれば、USH(そしてすぐにSOL)を獲得することができます。

入金に必要なHDGが十分にあることを確認してください。

Hedgeを今から触っておけば何かインセンティブがあるかもしれない

現在Hedge devnetのテストが実施されており、今から触っておけばIDOのWLなのかアロケなのかエアドロなのかわかりませんが何かしらの恩恵を受ける可能性があります。

Sol担保型のステーブルコインは個人的に結構良いなと思っていて、SOLをガチホかつ低担保で資金を借りたい場合には活用できそうです。

最近はSOLでは仮想通貨担保型のステーブルコインが増えてきている印象なので、どこがシェアを奪うのか楽しみです。

無料で「ADMEN TIMES」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
東京からメタバースをジャック!最高にイカしたNFTプロジェクト【BOS...
誰でも
Web3メディア「CryptoTimes」の求人募集!
誰でも
【Starlay War】イーサリアムで起きたCurve warをワン...
誰でも
フィジカルアイテムをNFTで販売できるAmericanaが690万ドル...
誰でも
Web3.0のSNS「Context」が1,950万ドルの資金調達を実...
誰でも
PS5やXboxで遊んで稼げる「GamerGains」のアーリーアクセ...
誰でも
InsureTech銘柄「SHERLOCK」のステーキングが一般開放さ...
誰でも
エアドロが期待される「Hop Protocol」って一体どういうプロジ...