少額取引向けDEX「Clipper」について調べてみた

少額取引向けDEXのClipperが流動性プログラムのホワイトリストを募集しているので紹介します。
あどまん 2022.04.17
誰でも

Clipperとは

Clipperはヘッジファンドやクジラではなく、個人トレーダーのために作られたDEXです。最も取引されている小~中型取引(<$10K)において、取引あたりのコストが最も低くなるように設計されています。

既存のDEXの大半は、ドル建て取引量の多さを何よりも優先する構造になっています。これは良いことである一方で、実際にはボット駆動のフロントランナーによって、我々のような一般の小規模トレーダーが不利益を被る構造でもあります。また、中央集権の取引所では、個人トレーダーは機関投資家に比べて何倍もの手数料を支払っています。これは取引量を重視するため、その恩恵は大手プロトレーダー、ヘッジファンド、マーケットメーカーにしかありません。

Clipperは、このアプローチに対するアンチテーゼとして生まれたプロジェクトです。

流動性の上限を設定することで実現している

Clipperは流動性プールの上限を最初は2,000万ドルに設定しており、小さなプールによって取引手数料を大幅に削減することを実現しています。プールサイズに比して小さな取引の場合、手数料の減少>スリッページですが、プールサイズに比して大きな取引では、スリッページ>手数料となるため、Clipperで大口取引を行う場合、不利な価格で取引することになります。

多くのDEXは大口取引時のスリッページを減らすためにできるだけ多くの流動性を求めますが、ある時点から小口取引では流動性を高めてもメリットはありません。流動性を高めることによる限界利益は逓減し、1000ドルの取引で発生するスリッページの量は、プールの流動性が1億ドルでも10億ドルでもほとんど変わりません。さらに、これらのDEXは大量の流動性を集めるために取引手数料を高く設定しています。

なので、クジラ取引には有利ですが、少額取引には必要以上の高値がつくという結果に終わることから流動性の上限を設けることによって、少額取引に有利な環境を構築することに成功しました。

現在MoonbeamとOptimismのホワイトリストに登録可能

Clipper
@Clipper_DEX
Did you already register to be a Liquidity Provider on @MoonbeamNetwork or @OptimismPBC? 💰

If not, join the whitelist while you can!

clipper.exchange/events
Clipper DEX Clipper is a decentralized exchange (DEX) with the best pric clipper.exchange
2022/04/10 22:37
8Retweet 106Likes

ClipperはETH、Moonbeam、polygon、Optimismに対応しており、現在MoonbeamとOptimismの流動性プログラムのホワイトリストに参加することができます。

こちらのホワイトリストに参加して頂くと、Clipperに流動性を提供することが可能になります。

ホワイトリストに登録されると、60日のロックアップ期間付きで最大5,000ドルまで入金することができます。

現在はMoonbeamのPoolが悪質な取引によって流動性が抜かれた

4月13日に、MoonbeamのPoolがフロントランによって、Poolの約35%(約40万ドル)が抜かれたとのことで、価格フィードが遅いオラクルを使っていたことが原因で価格差の歪みを突かれたようです。

現在は対策を講じるためにMoonbeam上の取引を停止しておりますが、来週を目処に再開する予定です。また、損失を被った流動性提供者には特別なNFTを予定しているとのことで、そのNFTを保有していると将来的にトークンとして補填されたりするのではないかと思われます。

オラクルが原因でPoolの資金が抜かれたとはいえ、Clipper自体は優れたプロダクトだと思うので、もし興味があればリスク承知の上で流動性を提供してみてはいかがでしょうか。(ちなみに僕も何百ドルか抜かれていましたw)

トークンに関する詳細はまだ出ていない

なぜ流動性提供を行うかというと当然Cliperのネイティブトークンのエアドロを期待しているからです。

しかし、現状Clipperのトークンに関する情報は一切出ておらず、エアドロの有無も言及されていません。とはいえ、これらのプロトコルがトークンをローンチするのはごく自然な流れであり、Clipperも例外ではないと考えています。もしトークンがローンチされたら流動性提供者に対して配布する可能性が高いため、ぜひ少額からでも流動性提供をしておくことをオススメします。

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